選挙用語
選挙に関するものには、独特のことばがあります。
有名なものは、「ウグイス嬢」
選挙カーに同乗して「こちらは○○です」と街頭宣伝をする女性のことですね。
ちなみに男性の場合は「カラス」とよばれます。同じ鳥でも、カラスとよばれるのはなんだかな…。
「桃太郎」
商店街や人通りの多い場所を候補者がのぼりを立てて、随行員とともに練り歩くこと。
桃太郎が、犬・サル・キジを連れて鬼退治にいったことにちなみます。
「３バン」
ジバン・カンバン・カバンの３つの総称。
ジバン（地盤）とは、後援会や企業・労組などの支援団体。
カンバン（看板）とは、候補者の知名度。
カバン（鞄）とは、政治資金・選挙資金。
かつてはこの３バンが揃っていないと選挙には不利だと言われていましたが、最近は資金力がない全く無名の新人候補でも当選するようになりました。
政治家は、やはり中身です。
「落下傘候補」
地盤も血縁も何の縁もゆかりもない選挙区から立候補すること。その候補者。
「朝立ち」
朝の出勤時間帯に駅前などの街頭に立って演説をすること。
夜の時間帯なら「夜立ち」。スーパーの前で行なうなら「スーパー立ち」。
「ドブ板選挙」
下水溝の上にドブ板がかかっているような路地裏の隅々まで訪問し、政治活動をすること。
当然ながらドブさらいとは関係ありません。
また、公職選挙法により選挙期間中は戸別訪問ができないため選挙前にされるものです。
「ハガキ」
投票所入場券。かつて、これを買収した不届き者がいたとか…。
「田植え」
選挙期間中以外に、地元の人々の面倒見で恩を売るなど、合法的に顔を売って選挙活動を行うこと。
常日頃から、地元で田植えや朝立ち・ドブ板などの活動をして、選挙期間に入ればウグイス嬢を雇い入れ、桃太郎をしては地域を回る。
地元と縁のない落下傘候補はつらい。
とにもかくにも、多額の税金を使っている選挙は棄権しないことが一番大切です。
