ホテル ホワイトキャビン

東京メトロ千川駅徒歩0分。池袋エリアで全室駐車場完備のデザイナーズ・ホテルです。

今年はグーな一年でしたか?

今年も色々とありましたが、まもなく2008年も残りわずかとなりました。
そこで、今年の出来事を流行ものを通して振り返ってみましょう。


お正月のテレビ番組で「グ~!」という芸人エド・はるみ を見たら、あっという間に人気者になってあっちでもこっちでも「グ~!」「グ~!」を連発し、年末には新語・流行語大賞の年間大賞まで受賞してしまいました。


エド・はるみも該当するアラフォー(40歳前後)世代の動向が消費に結びつくとあって、CD業界ではそのものずばりの『Around40~アラフォー~』というタイトルのCDが発売されました。


天候不順で、予測のつかないゲリラ豪雨が各地で起き、事故米をはじめとする昨年に引き続いて起きた食品偽装や医師不足による救急外来での受け入れ拒否などに国民の不安は増大しました。


4月から始まった後期高齢者医療制度が不評で、長寿医療制度と名前を変えてみたものの、年金不信とともにお年寄りには過酷な一年でした。


アメリカのリーマン・ブラザーズの破綻から始まった金融不況に端を発した世界不況はとどまるところを知らず、日本にも不況の波が押し寄せました。


名ばかり管理職で働けど働けど給料が上がらない庶民は、突然の解雇通告や内定切りに戦前の蟹工船を思わせるような生活に嫌気がさせど、政治は一向に国民のためになる即効性のある効果的な政策が打てないまま。そんな庶民を尻目に公務員は居酒屋タクシーを使いまくり、国民の老後の安定である年金のデータを改ざんするという犯罪行為までしている始末。


あなたとは違うんですと言って、政治を放り投げた福田康夫前総理に変わって登場した麻生太郎内閣は景気回復のために定額給付金なるものを提案するも、実施は市町村に丸投げするという無責任ぶりには怒りを通り越してあきれるばかり。「政局より政策」といった麻生総理は漢字ばかりではなく空気も読めないからWKY(ダブルケーワイ)と評されるに至って、内閣発足三ヶ月で支持率は急降下。やはり、高級ホテルのバー通いを日課としカップラーメンの値段も知らない金持ちお坊ちゃま政治家には、庶民の暮らしぶりが分からないようで、日本は未曾有(みぞうゆうとは読まない)の危機に瀕している。


ばら撒き政策を実施するにも財源はどうするのか。埋蔵金があるという政治家もいれば、小泉改革をもっと進めよという格差社会容認政治家までさまざま。国会がねじれているだけでなく、政府内部もねじれているようで、政治不信が限界にまで達してしまった。


今年は、4年に一度のオリンピックがありました。事前に起きたチベット騒動や毒ギョーザ事件で中国への不信感が高まっていたため、北京五輪は大丈夫かと不安視されたが、終わってみれば成功でした。日本選手の活躍に心躍る夏を過ごしました。競泳平泳ぎ選手北島康介の「なんもいえねえ」に共感し、女子ソフトボールに金メダルをもたらした上野の413球には感動しました。


スポーツ界では、日本人大リーガーのパイオニア野茂英雄や浪速の番長清原和博の引退がありましたが、昨年アマチュアで日本のプロゴルフツアー最年少優勝を果たしたハニカミ王子こと石川遼選手は、今年プロとしてツアー初優勝を遂げ、低迷が続いた男子ゴルフ界に多大な経済効果をもたらしました。


アニメ映画『崖の上のポニョ』の主題歌が大ヒットしてポニョポニョ♪というフレーズが街にあふれ、テレビの世界ではおばかブームが起こり、おばかとは対照的な高学歴芸能人とのクイズ対決番組が雨後のたけのこのように乱立して、ちょっと食傷気味。


現実社会に希望が持てないのなら、せめてファンタジーの世界にでも浸りたいと今年のベストセラー第一位は、『ハリー・ポッターと死の秘宝』。やはり、夢も持ちたいからか、第二位は『夢をかなえるゾウ』。日本人の占い好きはとどまることを知らず、血液型説明書もたくさん売れました。


そんな中、景気も後退して希望の無くなった日本人に、ノーベル賞を複数受賞という嬉しい知らせが届きました。益川敏英京都産業大教授、小林誠日本学術振興会理事、下村脩・米ボストン大名誉教授にアメリカ国籍の南部陽一郎・米シカゴ大名誉教授を含めて四人もの同時受賞は、日本では初めて。スウェーデンで12月10日に行われた受賞式では、王立科学アカデミーの代表が、日本語で業績と賛辞を述べるなど日本もまだまだ捨てたものではないと思わせてくれました。


来年はうし年ですが、こんな世の中もういやといわずにアメリカの次期大統領にちなんで、閉塞した社会にCHANGEを起して「グ~!」を連発できる楽しい社会になってほしいものです。


ピンク色の語句は、今年の新語・流行語大賞に選ばれたものです。