秋来ぬと 目にはさやかに 見えねども 風の音にぞ おどろかれぬる
藤原敏行
今日は「
立秋」 秋立つ日 この日を境に暦の上では秋となる。
立秋とはいえ、まだまだ夏真っ盛りの今日この頃です。この
立秋は旧暦なので、現在の暦に換算すると
旧暦の8月8日は今年のカレンダーでは9月18日。これならば十分、秋を感じます。
秋来ぬと…は目に見えない風の音にも季節感を感ずる日本人の繊細さがよく表現されている和歌ですね。
少しずつ、日が短くなって来ています。一年で昼間が一番長い
夏至の頃と比べると、
立秋の今日は49分(東京)も昼間の時間が減っています。
真夏とはいえ、季節は少しずつ秋へと向かっているのですね。
季節の変化は、空気のにおいと風の感触が運んできます。
慌ただしい
現代社会の中で、風の音に耳を澄ませる心の余裕を持ちたいものです。