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地球温暖化

地球は年々温暖化している。

2月3日付けの読売新聞によると

温暖化予測、農業や漁業など多方面で深刻な影響
味落ちるコシヒカリ ミカン生産地が北上
 地球温暖化が加速しているとの国連の報告書が2日、発表されたのに合わせ、環境省は同日、これまでの国内での調査研究結果をまとめた資料集を公表した。
 熱中症患者が増え、コメの収穫量は減少、砂浜の90%が消失――。温暖化がこのまま進んだ場合、日本でも国民の健康面をはじめ、農業や漁業など多方面で深刻な影響が生じることが改めて示された。
 国立環境研究所などの予測によると、今世紀末、日本では最高気温30度以上の真夏日の日数(2006年は東京で38日)が2~3倍に増える。エルニーニョ現象がより顕著になり、6~8月には豪雨になる頻度が増し、異常気象がますます深刻化する。
 その結果、コシヒカリの栽培では、苗をこれまでと同時期に植えた場合、気温の高まりで50年後に東北地方南部から南の多くの地域で、約10%収穫量が減る。生育も不十分となり、米粒が乳白色化して、品質が下がる。九州北部から中部の水田では、太陽熱で蒸発する水分量が増加、慢性的な水不足が予測される。
 ミカンの生産適地は北上し、冷涼な気候向きのトマトの糖度が下がる。
http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/20070203gr02.htm


記事に添付されているみかんの生産適地(年平均気温15~18度)の変化予測によると、2020年代には現在みかんの生産適地である鹿児島や四国の太平洋岸などの一部地域が生産には高温すぎる地域になり、現在生産には適していない関東平野日本海側の地域が生産適地になっている。2060年代になると、生産には高温すぎる地域が九州沿岸部から、関東地方の沿岸部房総地域にまで広がっている。

この予測が当たれば日本のみかん栽培農家はかなり減少するのではないか。関東平野や関西地区がみかん栽培に適する温度になっても、都市化が進んだ地域でみかん栽培をする農家はほとんどいないであろう。

このまま温暖化が進行すると、鹿児島みかんや愛媛みかんの一部がなくなってしまい、米余りの現在からは想像もできないような米の収穫量の減少という深刻な予測である。

地球変動に関する政府間パネル(IPCC)第四次評価報告書第1次作業部会報告書(自然科学的根拠)は、
( 気候変動に関する政府間パネル(IPCC)とは、世界気象機関 (WMO)と国連環境計画 (UNEP)との協力の下に、昭和63年(1988年)設立された国際機関。
http://www.jamstec.go.jp/ipccwg1/ipcc01.html )
「気候システムの温暖化には疑う余地がない。このことは、大気や海洋の世界平均温度の上昇、雪氷の広範囲な融解、世界平均海面水位上昇が観測されていることから今や明白である。」と気候システムに温暖化が起こっていると断定している。

地球温暖化の影響は、各地でさまざまな異常気象をもたらしている。雪氷の融解による海水面の上昇、極端な高温や熱波、大雨による洪水の発生など…。

今年の日本は観測史上に残るほどの暖冬である。
この暖冬は、冬物衣料品、暖房器具、光熱費、食品、レジャーなどさまざまな分野の支出に影響を及ぼした。

第一生命経済研究所の試算によると、この暖冬による経済効果は今年度の実質GDPを前年比0.4%押し下げる6205億円のマイナスだそうだ。
2007/2/7
「異常気象が今年度の日本経済に及ぼす影響 ~日照不足、暖冬の影響で今年度の実質GDPを前年比▲0.3%押し下げ~」
http://group.dai-ichi-life.co.jp/dlri/rashinban_index.html

今年の暖冬が地球温暖化によるものかは断定できない。
ただ暖冬が続くと、経済的には多大なマイナスになることは確実のようだ。
冬は冬らしく適度に寒くないと、生態系が崩れ、冬の寒さによって育つ植物は成長しないし、雪や氷で商売をしている産業は打撃を受ける。

年々、桜の開花が早くなっている。
二十年位前まで、関東地方の桜は入学式前後(4月初旬)に満開になった。
この頃は三月中に開花してしまうので、入学式の頃には葉桜になっていたりする。
ランドセルを背負ったぴかぴかの一年生が満開の桜の下で微笑む姿は、日本の風物詩だった。

地球の温暖化は春の風物詩も確実に変えている。