ホテル ホワイトキャビン

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光の春

明日は大寒である。
一年で最も寒い時期であり、寒稽古が行われる季節だ。
今年は去年の厳冬とは一転して、暖冬で雪不足のため営業に支障が出ているスキー場もあるようだ。
菜の花や梅の開花も例年になく早い。

昨日の東京は暖かく三月中旬並みの気温だった。
まるで光の春のようだと思った。
本来、光の春と言うのは風は冷たいが日の光だけはきらきらと強くなってきている二月のことを言うのだが、一月でも十分に使える言葉だと思う。

一月も中旬を過ぎるとだいぶ日が延びたなと思う。
2006年12月22日の東京の昼間の時間は、9時間45分。昨日1月18日の昼の長さは
10時間4分である。
一年で一番昼間の短い冬至前後と比べると、昼間の長さは19分も伸びている。
だからこそ、光の春を実感する。

自然の暦というものは、本当に良くできている。
一番寒い時期が、寒い上に加えて昼間の長さが最も短かければ余計に気も滅入る。
厳寒期と昼時間の最短期がかぶらないようにお天道様は見事に回っている。

「冬来たりなば春遠からじ」とはよくぞ言ったものである。
真冬だからこそ、春の到来は待ち遠しい。
冬の寒さを乗り越えて育ったものは強い。踏まれて強くなる小麦のように冬の間にしっかりと成長している。春に芽吹くものは、光の春のなかで冬の栄養分をしっかりと受けて育っている。
自然の営みのように人間もしっかりと成長したいものだ。